自閉っ子育て大回転

トラとリュウの育児日記です。長男のトラはおそらく自閉症っぽいのです。

自閉症スペクトラムという言葉

うちの子が自閉症かもしれないって思い、インターネットで調べ始めると恐らくすぐにWikipedia自閉症のページにたどり着く。自閉症のだいたいのことはそこで理解する事が出来る。全く知識が無い状態だと、先天的なもので付き合って行くしかないのがわかり、辛くなる人もいるだろう。

その中で自閉症スペクトラムという言葉について触れられているが、それについて思うこと。

スペクトラムとは連続体という意味で、自閉症にはっきりとした境目があるわけではなく、自閉度と知能指数を縦軸と横軸にして分布している。この中で自閉症は自閉度が高く、知能指数が低い場合を言う。自閉度が高く知能指数が高い、または普通場合はアスペルガー症候群と呼ばれる。

自閉症かもしれないと思った時に不安になるのがこういうはっきりしない分布のためだと思う。3歳ごろから言葉の遅れや多動を元に自閉症を疑い始め、診断を受けても多分自閉症だとか、急に何事もなかったように話出しますよとか言われる。診断によっては「多分この辺りの自閉度ですよ」とか「知能指数はこれくらいですね」とか言われるだろうけど、知能指数の方は少なからず成長と共に伸びて行くので、始めは自閉症でも後あとアスペルガー症候群では?ということもあるのかもしれない。

確定的に診断をしないことの利点は諦めないで育児をすることに繋がり、意味もあるのかもしれないけど、個人的にはもう少しはっきりとした境目が出来たほうが嬉しい。診断結果によって適切な対応ができることもあるのだろうと思う。昔は風邪とひとまとまりにされていた病気が喉、鼻などの患部ごとに対応が出来るようになったように。自閉症については脳の先天的な異常なので、今の医学では解明できていないことなのだろうと思うけど、正確に診断され、薬を使ってでも改善されるならそうしてあげたい。トラもいづれは自立しなければいけない時が来るかもしれないので。