自閉っ子育て大回転

トラとリュウの育児日記です。長男のトラはおそらく自閉症っぽいのです。

母の目から見たトラと父の目から見たトラ

嫁さんとトラの話をしていると、ちょくちょくトラに対しての感じ方が違う事がある。「ちょっと前にはこんな言葉を話していたよね」とか、「トラって結構こだわりがあるよね」とか。そういった話を聞くと、自分はそうだっけ?そこまでだっけ?と思う事がある。(こだわりというのは一種の自閉症児の特徴)

考えてみると捉え方の違いがあるのは当然の事で、接している時間も状況も違うから見え方が違うという事はあり得る。嫁さんは平日に、一人でトラとリュウをつれて散歩に行ったり幼稚園のプレに行ったり買い物に行ったりしている。世話する人1に対し世話される人が2だ。それに対して、自分が見ている時は基本的に2対2。週末は車も使うので行動範囲も変わってくる。

今回はトラの行動についての話。

先週末にトラのこだわりの強さに改めて驚く事があった。親子4人で近所に買い物に行った時の事だ。このとき、嫁さんがトラをおんぶして(3歳だけどおんぶ好き)、自分がリュウをだっこしながら行動していた。嫁さんとトラの歩いていくのを後ろからついていくと、ある道に行こうとするとトラがギャーとわめきだす事が何度かあった。その度に嫁さんが「じゃあこっちかな」という感じで方向を変えて行く。するとトラも「そうだよ、この道だよ」という表情をして、次の場所へ向かう事ができる。ちなみにトラはまだしゃべれないので括弧内は表情を読み取ったまでです。

ある建物に入り、エスカレーターを通って、あるお店のある商品の前に行き、何も買わず、その後エレベーターで別の階に行き・・・という事を経て目的地のスーパーにたどり着く。まっすぐ歩いていければ5分ぐらいでつくところが、寄り道をしているので15分くらいかけて到着する。恥ずかしい限りだけど、ここまでのこだわりを見せるトラを見る事はあまり無いため、驚きと共に嫁さんの普段の大変さが身にしみた。

ちなみに週末に車で移動しどこかへ行く場合は、目的地の公園やショッピングセンターのようなところに行くのだが、目的地に着くまでの間であまり騒ぐ事は無い。そのため、毎回決まりきったルートを通らなければいけないという事にもならず、こだわっているなと感じる事が少ない。

なぜこういうこだわりが出てくるのだろうか。

おそらくトラは歩きながらとかおんぶされながら、好きな場所を蓄えていく。そのうちその好きな場所と場所の道のつながりがわかってきて、すべての好きな場所を通らないと気が済まなくなってくる。そして、さらには決まった順番で好きな場所を通らないと気が済まなくなる。という感じか。

こだわりもいつか消えてくれるというのを聞いた事があるが、トラの場合いつになる事やら。