あるドラマを見て思うこと
あるちょっと古い自閉症児が出てくるドラマを見て、思うこと。
あるシーンで、母親が子供にゆっくり話しかける。子供は無視。また、母親がゆっくり話しかける。すると「ジュース」だかなんだかの言葉を子供が口にする。
すごく違和感を感じるシーンだった。トラの言葉に関しては、早く話そうがゆっくり話そうが、そんなの関係ない。基本的に大人がその後にどんなリアクションをするのか、何が得られるのかが重要。ドラマのシーンのようなことがないとも言えないが、トラには当てはまらない。
とにかく、喋るといい事があるというふうにわかってもらうことが先決。
全く話をしていない状態からいきなりジュースというのはハードルが高いので、まずは単音から始める。絵を書く人がまずは直線の練習から始めるように、「あ」とか「お」とかの発音の比較的しやすいところ始める。日本語の格子になる母音や子音が幾つか出るようになってから、初めて「ジュース」の練習に入る。もちろんその間は声を出す度に褒めまくる。
というのが、ここ最近の自分なりの療育の考え方。
ゆっくり話しかければ、話し出すならトラは今頃話してると思うんだけどなぁ。