自閉っ子育て大回転

トラとリュウの育児日記です。長男のトラはおそらく自閉症っぽいのです。

「かんしゃく=何かが得られる」は断ち切るべし。

先日、トラの問題行動についてまとめようとしていて、インターネットで自閉症児の問題行動を調べていたら、びっくりするような記事を見つけてしまった。ので、それに関して書きます。
 
問題行動もエスカレートするとこんな状態までになるのかという感じだった。
 
詳細を書くと閲覧注意となってしまうのでかなりマイルドに書くと、ある子供に自傷の癖があり、家族が止めようとしてもどんどん酷くなっていく。最終的には自分のある部分を噛んでしまうという話。
 
トラがもしこんなことになったら、と思うと想像するだけで恐ろしい。
 
言葉が出ていないトラのような子供や言葉が出ている子供もそうかもしれないけど、自分が何かをすることによって親や周りの人が反応してくれると、その行動が強化されてしまう。「かんしゃく」や「駄々をこねる」という行動は、子供がこういった行動をとると、大人が根負けして子供の要求に応えることから、子供が味を占めて頻発するようになる。
 
そういった行動を強化しないためには、大人がそれに対して全く反応をしないことが重要で、「かんしゃく=何かが得られる」という連鎖を断ち切る必要がある。子供の方を見るだけでも強化されてしまう可能性があるので、かんしゃく中は全く見ないようにする。かんしゃくを起こしても何も起こらないことを子供が学習することにより、次第にかんしゃくが減っていく。
 
かんしゃくに対して無視をしていると、一時的にさらに強いかんしゃくを起こすことがあるが、一度無視をすることを決めたならば、それに対しても強い心で無視をし続けなければいけない。もし強いかんしゃくに対して大人が反応してしまうと、次からもその強さでかんしゃくを起こすようになり、だんだんとエスカレートしていく結果となる。
 
トラも既に「かんしゃく=何かが得られる」の連鎖ができてしまっているので、今からでも断ち切らなくてはいけないと思っている。それには嫁さんの協力が必要。
 
どこまで検証が進んでいるのかは不明だけど、「かんしゃく=何かが得られる」が定着したまま思春期を迎えると引きこもりになってしまう可能性があるというのを聞いたことがある。学校などの集団生活において、それまでの方法が通じなくなり、次第に集団にいられなくなるというもの。
 
声が大きい人の意見が通るというのは大人の世界でもあることではあるけど、トラには様々な状況に耐えられるようになってもらわなければいけない。だからかんしゃくを起こしても甘やかすことはしない。トラのためを思ってのことだけど、文字にすると厳しく感じるな。
 
 
注)自閉症の症状や対処療法に関しては私見が多分に含まれます。